2005年12月30日
【写真】インド・ヒマラヤ鉄道・第9話「ほんもののインド」
列車は菜の花が咲く小麦畑を見ながら走っていました。制服なのでしょうか、きちんとしたおそろいの服装の生徒たちが談笑しながらあぜ道を歩いていました(写真上)。列車の速度が遅いのでそんな風景がゆっくり眺められ、彼らの声まで聞こえるほどでした。ど~ですか、のんびり走る豆汽車の旅はほんとにいいものですよ!
ある小駅に停車中、駅舎の屋根の上にサルの親子を発見しました。母猿が小猿に何やら食べ物を与えているほほえましい光景でした(写真中)。こんな風景も、開けっ放しの窓から手に取るように眺められるのです。ど~ですか、豆汽車の旅はほんとにいいものですね!
ちょうどこの先、およそ10km向こうに、中国から亡命したダライラマ猊下が居住するダラムサラがあります。今回はスケジュール上あいにくそこに立ち寄ることは出来なかったのですが、10km程度の距離なら、ダライラマと同じ空気を吸っていると言えるかもしれないなと思いました。開け広げた客車の窓から入ってくるおいしい空気は、きっとダライラマ猊下も吸っていることしょう。勝手にそう思うことにしました。そして、ダラムサラもこの景色と同じように、きっと静かで平和な場所なのでしょう。いつかぜひ訪問したい場所です。ど~ですか、のんびり走る豆汽車の旅ではゆっくりといろいろなことに思いをはせることができるのでほんとにいいものです!
しかし、のんびりするのはそろそろお別れのようです。ある小駅から乗客がドヤドヤ!と乗り込んできました(写真下)。みんな、プロレスのタイガージェット・シンに見えました。吾輩の客車にも攻め込んできて、彼らは座席にちょっとした隙間を見つけると、そこに自分のお尻を突っ込んできて座ろうとしました。こうして、今まで左右の窓を行き来して両方の景色を楽しんでいた余裕はもはやなくなり、吾輩は狭い座席で完全に身動きがとれなくなりました。ちょっとでも気を許すと、インドカレー人はお尻に圧力をかけて、どんどん自分の領域を増やして楽に座ろうとしてくるので、それに抵抗して踏ん張っていなければなりませんでした。いやはや疲れる_| ̄|○
まるでインドみたいです・・・って、もともとここはインドなのですが、久しぶりに濃ゆいインドカレー人をたくさん見て、久しぶりにインドに戻った気がしました。ヒマラヤ地域に入ってからは、バスの猛烈運ちゃんや野外のトイレの他は、インドらしいものはむしろ少なかったのです。やれやれ、これまではインドの田舎でのんびりできて良かったけど、これからまたほんもののインドで気合いを入れてがんばらなあかんのでした・・・。
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EXCERPT:
Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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