2005年11月20日
【写真】インド・シムラ・第1話「宿決定」
シムラ駅背後の坂道を登って行くと、道路脇からはるか下の方に今しがた乗ってきた鉄道が見えました。遠景は雲海のように霞がかかっていました。駅の標高が2075mですから、ここは雲よりも高いところというわけですね。吾輩は列車の入れ替え風景をしばらく眺め、写真を撮りました(写真上)。帰りにはこの鉄道に乗らないので名残惜しいのでした。この写真を撮った道路脇が鉄道の見納め地点で、ここを過ぎると鉄道は崖の陰に隠れて見えなくなりました。楽しかった山岳鉄道よ、さようなら。
白い息を吐きながら坂道を登りきると、尾根伝いの道筋に建物が沢山並んでいました。シムラの街は、尾根筋に細長く連なってるようでした。700mほど歩くとHOTEL CLASSICという宿に着きました(写真中)。ところが声を張り上げても誰もおらず、営業中かどうかもわからないのでした。シムラは避暑地なので寒い今は閑散期らしく、どの宿も空いているようでした。客が少ないのは静かでありがたいのですが、営業していないとなれば問題です。荷物を担いで坂道を上がってきたばかりだったので、ともかく建物の入り口に鞄を置いて休ませてもらいました。相変わらず吐く息が白く、体が休まると同時にだんだん寒くなってきました。シムラの街中にはいたるところに積雪がありました。やれやれ、宿のヌシがいなければ別の宿を見つけるしかない。街の中心までは約1kmなので、そこまで歩けば安宿がいくつか見つかるようでした。腰を浮かせようとしたとき、幸い、宿のヌシとおぼしきおじさんが帰ってきました。あたかも旧知の人のように、ストーブのついた部屋に招じ入れてくれました。寒いところに座っていたのが気の毒になったのかもしれません。たしかにおしりが冷えてしまいました。その後、部屋をいくつか見せてもらい、そのうちのひとつに荷を下ろしました。
暖かい部屋を期待していたのですが、暖房がある部屋はありませんでした。ドアノブ、ベッド、床、壁、何もかもが凍えているのでした。そもそも夏の避暑用に作られた部屋なのでしょう、風通しは抜群です・・・。寒かったらおじさんのいる部屋で暖をとらせてもらうしかなさそうです。しかし、部屋の調度は良く、ベランダ付きで、衛星放送受信のカラーテレビが天上からぶら下がっていました。シャワールームにはタンク式電気温水器がありました。1泊400ルピー(約千円)でこの設備だと贅沢かもしれません。TVのスイッチを入れるとCartoon Networkが放映中で、バッグスバニーが相変わらずにんじんを食べながらいたずらをしていました。ヒマラヤの標高2000mの山の上でも衛星TVの番組は世界共通なんだなあとベッドで横になって感心していると、次の番組はパワーパフガールズでした。緑と橙と黄色の3人の幼稚園児が空中を飛び回りはじめました・・・
・・・こんなTVを見るためにわざわざシムラに来たんじゃないぞ!と吾輩はベッドから跳ね起き、TVのスイッチを消し、ベランダのところの窓から外を眺めました。寒いのでベランダには出たくないし、窓も開けたくありませんでした。窓ガラスを通して、シムラ駅とは反対方向の谷を見下ろせました。斜面に沿って建物がたくさん建っていて、屋根には雪が積もっていました(写真下)。



ご当地レトルトカレーベスト10<日本経済新聞NIKKEIプラスワン11/5号>
1.松阪牛ビーフカレー
2.たらばかにカレー
3.米沢牛ビーフカレー
4.べこ政宗の牛たんカレー
5.小岩井農場チーズカレー
6.前沢牛ビーフカレー
7.田子産にんにくカレー
8.吉田ハム飛騨牛ビーフカレー
9.函館五島軒ビーフカレー
10.京野菜カレー
番外.ご存じ!インドカレー
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Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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