2005年11月13日
【写真】インド・シムラ行き山岳鉄道・第2話
昨日の旅行記の続きです。吾輩はポテトチップスを買いたかった(昨日の写真下)のですが、そこには売り子はいませんでした。もうすぐ出発時刻なので、さてどうしようかなとポテトチップスをひとつつまみ上げようとした瞬間、濃い顔の小柄で若いお兄ちゃんが全速力で走ってきました。たぶんトイレでも行ってたのかもしれませんね。・・・ということで2種類のポテトチップスとマンゴジュースを買いました(写真上)。ちなみに食べてみて、右側のマジックマサラが気に入りました。マサラというのは吾輩のような香辛料好きには便利な言葉です。直訳するとmixed spiceで、混合香辛料の意味ですが、チャイにはティーマサラを使うし、オムレツにもプレイン、ヴェジタブルの他に「マサラ」が選べます。他にも料理によって、味付けで「マサラ」というのが選べることがあり、そんなとき吾輩は迷わず「マサラ」を選んでしまうクセがついてしまいました。ともかく「マサラ!」と叫べば香辛料系だということを覚えたわけです。
・・・などということを考えつつ座席でポテトチップスを頬張って濃厚なマンゴジュースを飲んでいると、開け放した窓から濃い兄ちゃんが顔を差し入れてきました。
「カレーは要らんかえ~?」
なんだ、カレーがあるなら昼食には腹持ちの良いカレーがいい、ということで兄ちゃんにカレーを2人前注文しました。兄ちゃんはホームのどこかに全速力で走って行って、しばらくすると熱々のカレーをこれまた全速力で運んできてくれました(写真2番目)。全速力で走らないと列車が発車してしまう危険性があるためでしょうが、ポテトチップス兄ちゃんも全速力だったし、涼しい気候のカルカの兄ちゃんは案外全速力で走るのが好きなのかもしれません。
さて出前してくれたのはヴェジタブルカレーの2種で、下の方はヒヨコ豆が入ったカレーでした。左下はチャパティのようでした。全粒粉を使っているようで腰があって噛むほどに味わい深い、とてもおいしいものでした。写真は2人前で全部あわせて50ルピーだったので、日本円でわずか130円ぐらいの値段です。それでこんなに食べられるのですからずいぶん得した気分です。ちなみに先に買ったポテトチップスとマンゴジュースはそれぞれが20ルピーで合計80ルピー(約210円)でした。カレーと比べて割高感があります。ポテトチップスやマンゴジュースはインドではちょっと贅沢なおやつなのかもしれません。吾輩にとってはカレーやチャパティの方がよっぽど豪華なのですが・・・。
さて、そろそろ出発の時刻です。吾輩が乗車したのは1ランク上の2等車コーチクラスだったのですが、車内はこのように白人の観光客が目立ち、我々を含めると人員の半数以上が海外からの観光客で占めていて、しかも空席がまだある状況でした(写真3番目)。身なりがこざっぱりしたインド人上流階級と思われる人もちらほら乗車していました。右手の向こうの方にはオレンジ色ターバンのタイガージェットシン氏がなんとなくこちらを睨んでいますね。
列車は吾輩が簡単に跨げるくらい狭い線路を走ってゆくのですから、ひとつひとつの客車はこのように小さくてかわいいものです。誰かが入り口に足をかけて入ってくると、客車はその方へ少し傾くほど軽量です。このシムラ山岳鉄道は線路幅こそ狭いですが、線路はここカルカからシムラまで96km続いています。標高はカルカ駅653m、終点シムラ駅2075mなので、その差1422m。
さて、もうすぐ出発時刻です。吾輩はホームで暇そうにしていたインド人に頼んで写真を撮ってもらいました(写真下)。このように窓から顔や頭や手を存分に出して外の空気を浴びながら約100km約5時間のシムラまでの汽車旅です。
定刻の12:10、ディーゼル機関車の汽笛が鳴り響き、列車はゆっくりと動き始めました。




ご当地レトルトカレーベスト10<日本経済新聞NIKKEIプラスワン11/5号>
1.松阪牛ビーフカレー
2.たらばかにカレー
3.米沢牛ビーフカレー
4.べこ政宗の牛たんカレー
5.小岩井農場チーズカレー
6.前沢牛ビーフカレー
7.田子産にんにくカレー
8.吉田ハム飛騨牛ビーフカレー
9.函館五島軒ビーフカレー
10.京野菜カレー
番外.ご存じ!インドカレー
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Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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