2005年11月05日
【写真】インド・デリー第3話「昼食まで」
昨日の旅行記では外国人専用切符売り場でまことしやかに何の問題もなく希望の切符が手に入ったように書いたのですが、いや、確かに以前のような奮闘はなかったことは事実ですが、そこはインドのこと、何かと愉快に腹の立つことがありました。いかに外国人専用切符売り場と言えどもコンピュータを操るのはインドカレー人です。
吾輩はステーションホテルに9時にチェックインしてからすぐにやって来たのですが、ここで昼過まで時間を費やしてしまいました。その理由はまず朝からすでに行列が出来ていたから。まあ、これは仕方のないことで、吾輩は礼儀正しく協調的な白人バックパッカーたちの列に加わって、待つ間は近くの白人たちと自己紹介し合ったり、これからの旅程を話したり、吾輩が持っていた時刻表を貸してあげたりして、それはなかなか楽しい時間を過ごしたのでした。そこまでおよそ2時間。して、その後、吾輩の順番になってひとりのオペレータの前の席に着いたのですが、席に着くやインドカレー人はニコやかな顔で「ギブミーツーミニッツ!OK?(2分待ってくれる?)」と言って席を離れてどこかへ行ってしまいました。ま、2分なんて全然問題ないのでOKして、たぶんトイレにでも行ったのだろうと思って待っていたのですが、30分以上経っても戻ってきませんでした。窓口は全部で3つあったのですが、残りの2つの窓口には私の後ろに並んでいた外国人たちが先について、みんな切符を買ってキャッキャッと嬉しそうな声を上げながら帰ってゆくのでした。切符を買えた瞬間というのは国境を越えて誰もが嬉しいものですね。早く吾輩もそういう歓喜の瞬間を迎えたいのですが・・・あっ、さっき時刻表を貸してあげた吾輩の後ろ5番目ぐらいに並んでいたイタリア人の男3人グループも他の窓口で切符を買ったようで出て行ってしまいました。あれ?もう一つの窓口から今切符を手にして吾輩の背後を通り過ぎて出て行った2人は、確か吾輩が行列に並びはじめて1時間ぐらい経った頃に列の後ろに並んだ白人カップルだぞ。吾輩は待つこと2時間でやっと窓口に着けたのだが、彼らは1時間待って切符を買って出て行ったことになる。それから何人もの外国人たち、吾輩のずっと後ろに並んでいた外国人たちが別の窓口で買った切符を手にして去って行った。吾輩は行列に加わって約2時間でやっと窓口に着け、それからさらに無人の窓口で待たされて半時間になろうとしているのだ。合計2時間半・・・。吾輩は窓口で待たされいる間、することがなくて手持ちぶさたなので暇つぶしにパソコンの写真を撮ったりしていたのです。普通だったらパソコンの写真なんて撮らないです。何が悲しくてこんなものを被写体に選んだのか・・・。昨日の写真をもう一度見てください。まずパソコン付近には人の気配がないですね。それに、画面をよく見るとユーザーIDとパスワードを入れる待機画面です。見るからに当分誰も近寄って来なさそうな雰囲気が漂っています。
吾輩からはちょっと距離があったのですが、隣の窓口の女性オペレータに吾輩の担当者がいなくなったことを伝えました。しかし女史は微笑むばかりで忙しそうにキーボードを叩きつつ「待っててね」としか言ってくれませんでした。それにしても後ろに並んでいた人たちが吾輩より先に切符を買って出て行くというのはさすがに気分が悪いので、女史に、今の客が終わったら次吾輩にしてくださいと頼んだのですが、首を横に振りつつ「もうすぐ帰って来るわよ。あの人いつも今頃ご飯食べに行くのね」と言いました。ちなみに首をはっきり横に振るのはインドでもNOの意味です。
えっ?何?「ご飯食べに行く」だとぉ~!?
・・・無人の窓口で待たされて45分後、インドカレー人はカレーの匂いをぷんぷんさせて、しかもズボンのチャックのあたりを水か御叱呼(おしっこ)で濡らしたままニコやかな食後の満足顔で戻ってきました。厳重抗議する体勢を整えていた吾輩を敏感に察知したのか、インドカレー人は席へ着くや「ノープロブレム、ミスター! ハッハッハッハッハッハッ・・・」
・・・インドカレー人は不思議に憎めないんです。しかし、そんな時間があったら吾輩もメシを喰いに行きたかった。朝から何も食べてなくてもう昼やんけ!腹減りまくり!そもそも何が「ツーミニッツ(2分)」やねん!責任者出てこい!その切符売り場に入室してからすでに3時間以上が経過していました。
でも吾輩、切符が買えたら機嫌は直り、ウッシッシの状態でした。我ながら自分は単純な生物だと思います。
さて明日からの予定が決まったし、街歩きに出かけましょう。おおっ!象さんが歩いてるぞ!(写真上)。ともかく腹が減った。朝と昼が一緒のご飯だから食事は少々リッチにしよう、ということで、ビルの24階にある展望レストランに入り、デリーの街を見下ろしつつ(写真中)チキンカレーセットを注文しました(写真下)。実にこれがこの度1ヶ月間にわたるインド旅行のうち、吾輩にとっては最高においしくて、生涯忘れ得なくなるほどのカレーだったのです。



インドの食事の再現には・・・
★★★
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Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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