2005年10月25日
New Deli-GRAND TRUNK EXPRESS_3
GRAND TRUNK EXPRESSの夜が明けました。カーテンを開けると椰子の木が生える農村に朝日が昇るところでした。個室の窓は色がついているので車両の端に行って扉を開けて撮影しました(危ないね・・・写真上)。よってこの写真は普通の色合いです。昨夜は心地良い揺れと空調でよく眠れました。我々の個室は2人用ですが、上下にベッドがあって、下のベッドは寝るときに背もたれを倒すとベッドの幅が広くなりました。巻き尺を持ってなかったので測ったわけではないですが、その幅は1.2-1.4mぐらいあったように思います。長さも、身長1.73mの吾輩が横になっても、足元にもう一人が座れるほど余裕があるのです。インド人は日本人の体格から比べるとどちらかというと小柄なのですが(ちなみに肉食のスィク教徒(Sikh)は逆に大柄)、このようにベッドは日本の寝台車と比較するととても広いものでした。ACファーストクラスの個室は2人用個室(クーペ:coupe)と4人用個室(キャビン:cabin)の2種類がありました。それらの写真はそのうちお見せできると思います。そもそも客車自体が日本の列車よりも大きく、走っている線路幅が広軌(ブロードゲージ)の1,676mmなので個室のサイズもこのように贅沢にとれるわけですね。ちなみに日本の新幹線を除くJRの一般路線は狭軌(ナローゲージ)と呼ばれる軌間1,067mmであり、新幹線や一部の鉄道(京成、京急、京阪、阪急、阪神、近鉄の幹線等)は1,435mmの標準軌(スタンダードゲージ)です。土地の狭い日本には残念ながら長距離の広軌鉄道はないのですが、インドの鉄道は幹線を含めて全体の約55%が広軌です。このあたりからもインドの広大さが窺えますね。ともかく我がGRAND TRUNK EXPRESSが一晩中インド広軌の上を高速で安定走行してくれたおかげで吾輩は心地良く熟睡できたというわけです。
しばらく走ると列車は速度を緩め、駅に到着しました。吾輩は客車の手動扉を開けてホームの様子を眺めてみました。その時の写真が下の2枚です。左側のおじさんはチャイ屋さんで、吾輩はそのおじさんを呼んで朝のチャイを購入しました。一杯5ルピーでした。寝覚めの熱~いチャイは五臓六腑に沁みて実に旨かったで~す!

インドのチャイの再現には吾輩も愛用の・・・
★★★
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Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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