2005年10月14日
【写真】インドへ出発その3~機内食・バンコク→チェンナイ
ドンムァン空港の床に横になって蚊を追い払いつつもウトウトしてから、夜明け前の午前3時頃にチェンナイ行きインド航空のチェックインカウンター(制限エリア内)に並びました。搭乗者はインド人ばかりですでに行列が出来ていて、吾輩も眠さに絶えながら列の後ろにつきました。ところがその列は30分経ってもほとんど前に進みませんでした。前方ではどんどん増えてくるインド人が横から割り込みをしているのでした。カウンターでは1人の係員に5人ほどの乗客が群がっていて、それぞれがチケットとパスポートをカウンター越しに我先にとヒラヒラ差し出しているのでした。その背後にはさらに肩越しにチケットとパスポートを差し出そうとするインド人がいました。これでは列が進むわけはない。そのうち、ついに吾輩と前の人とのわずかな隙間をめがけて、小柄のインド人男がそしらぬ方向を見ながら次第に体を寄せて来ました。さすがに吾輩はその男に注意すると悪びれた様子もなくキョトンとした顔をして行ったん身を引いたのですが、今度は私の背後に回ってそしらぬ顔をしています。注意しないインド人も割り込みするインド人もお互いのことをあまり意識していないようでした。ここにいるインド人たちは身なりがこざっぱりしていて国際便に乗るくらいだから上流階級だろうと思いたいのですが、そうするとつまりこれがインドの普通の習慣なのかと思わざるをえない。やれやれ。これからこういう秩序のない国に行くわけですね。吾輩は眠さで目をこすりながら頭もぼんやりした状態で予告もなくこのような無秩序な群衆に放り込まれたわけで、一気に疲労を感じてしまいました。しかしまだ旅の始まりだぞと自分に言い聞かせ、吾輩も負けじとチケットとパスポートをインド風に係員に向けてヒラヒラさせて奮闘しました。こんなこと自分でもやりたくないのですが、そうでもしないとどんどん後ろからインドの輩が手を伸ばしてくるので永久にチェックインできなさそうだったからです。いや~、早朝から今日1日分のエネルギーを使い果たしたような気がして非常に疲れました。こんなに疲れる国だったらもうインドへ行くのはやめにして、このままドンムァン空港でタイに入国して、タイの田舎の安いゲストハウスに連泊しておいしいタイ料理食べてのんびり過ごしたほうがよっぽど良さそうです・・・・・・ということで吾輩インドへ行くのはとりやめて、これから急遽タイ旅行に変更します。そしてこれからの日記はタイ旅行記を書くことにいたします。
・・・へっへっへっ。・・・ウソです。みなさんびっくりしましたか? な~にそもそもこれしきで参る吾輩ではないんです。それに奮闘後に搭乗券を握りしめるとその喜びもひとしおでしたしね。さあヒコーキも飛び立って夜も明けてきました。窓からさわやかな青い空と朝日を浴びた雲海を見ていると、未知の世界インドに非常にわくわくしてきました。おっと、機内食が運ばれてきました。チキンもフィッシュも他の何の選択の余地もなく、いきなりド~ン!とテーブルに配膳されました。「SPECIAL MEAL」などと書かれたカードがこれ見よがしに置いてあって「ヴェジタリアンミール」にチェックが入っているのでこれは菜食主義者のメニューなのでしょうが、それにしても何も選べなかったくせにカード上の選択肢の多いこと・・・。やればこれだけの食事を出せるんだぞ!とアピールしているように見えますが、まあこういう見栄の張り方もインド流なのでしょうね。ともかく、夜明け前から奮闘して腹が減っていた我が身には嬉しい栄養補給です。妙な「奥様印しょうゆ」からもようやく解放されて異国の産物ばかりでした。特に右手の水は悠久のヒマラヤの水のようです。名前だけかもしれませんが、ともかく畏れ多い水です。食事はイモカレーもパイもフルーツもみんなとてもおいしかったです。さあ、あと1時間少しでインド到着です。気合い入れなあかんで~・・・(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!!

★★★
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EXCERPT:
Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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