2006年02月11日
【写真】インド・バラナシ8「ガンガーのマッサージ」
ボートを降りると人なつこい目つきで吾輩に手を合わせるおじいさんがいました。サドゥのようです。いわゆる世捨て人で、故郷の親類縁者との縁を切り、バラナシなどの聖地で一人で生きながらえていて、マリファナなんかを栄養源にしてヨーガを極めたり、ひげを伸ばし続けたり、左手を一生上げ続けたり、方向転換するときは一生常に右回りだと決めていたり、究極には一生逆立ちし続ける強者もいたりして、一言で言うと変なおじさんで、その例を挙げはじめると枚挙にいとまがないので、興味ある方は検索サイト等で調べてくださいね。
で、そのサドゥには本物とそうでないのがいるのです。この写真のオヤジはそうでない方。半分以上道楽でやってるのです。それを証拠におでこに日の丸を描いていて親日を装っていて「こんにちは!」などとあやしげな日本語で愛想をしたりしてとてもフレンドリーなのです。「サドゥです!」おお!日本語で自己紹介をした!
恐い人よりよっぽどいいのですが、その後写真を撮れなどと吾輩に指示を下してきて、合掌のポーズをとり、撮影すると「はい、10ルピー!」と言って手を差し出してきました・・・。
つまり観光用!おもしろいけど、こういうオジジとつきあうのは一回きりで充分です・・・
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そもそも本物のサドゥは人目につかないところでひっそりと生活していて独自の修行に励んでいるはずなので、こんなに簡単に出会うわけがないのです。本物は日頃自身の修行で精一杯のはずなので外国からの観光客にいちいち構ったりしないでしょう。それに本物は自ずと近寄りがたい雰囲気を醸し出しているはずです。それに引き替えこの日の丸オジジの人なつこさと言えば・・・
ガンガー沿いの階段はマシサーヅ、いや、マッサージ師がたくさんいて、探さなくても向こうから「マッサージ?」と声をかけてきます。有名な10ルピーマッサージ師のようで、吾輩はお願いしてみました。「10ルピー?」「イエース!」マッサージおじさんは首を傾げてそうだと言いました。ここでは頭のマッサージが気持ちいいらしいと聞いていたので、とりあえず頭をお願いしました。う~む、なかなか気持ちよいぞ・・・
ところが何がおこったのか?急に担当者が変わりました。せっかく腕がよさそうで温厚そうなおじさんにお願いしていたのに・・・マッサージの最中にチラと顔を見ると目つきの悪い若造です。ま、気持ちよければ何も文句はないのですが・・・
若造は「OK~!今度は背中だ!寝ろ!」などと英語で吾輩に命令を下しました。
ま、気持ちよければ何も文句はないのですが・・・
しかしこの若造、肩から背中、腰へかけてマッサージをする間、「ヘッド10ルピー・・・、ネック10ルピー・・・ショルダー10ルピー・・・バック10ルピー・・・ボトム10ルピー・・・OK?・・・アンダルシュタンド?(understandわかりる?)」などとほざき続けるのでした。
冗談じゃない!各部位をチョコチョコっと1~2分揉んだ真似をしただけでタクシーのメーターのようにどんどん値段が加算されるってか?
そもそもそんな言葉を聞かされ続けてマッサージを受けても料金が気になってリラックスできるものではない。チャリ~ンと10ルピーずつ値段が上がってくるたびに筋肉がほぐれるどころか硬直してきたぞ! それにこの若造、技術なんてまったくなくて適当に手を動かしているだけだということも判明した。ああ、馬鹿馬鹿しい! 50ルピーやるからとっとと消え失せろ!ということでマッサージはやんぴ。
後で嫁1号が撮った写真を見ると、このエセマッサージ野郎、ほんとうに目つきの悪い若造だったんだと思いましたね。この目つきは客の凝りをほぐすことに集中してる目ではなくて、どうやってこの客から金をせしめてやるかということを模索している目つきだ!
ああ・・・Rich氏、ついにツーリストトラップ(観光客の罠)にはまったという巻でした。
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Posted by Rich at 08:35│Comments(0)
│インド
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